贈る花で悩まない!
十三回忌の基礎知識
故人との別れから年月が経ち、十三回忌を迎えるにあたり、「どのような意味があるの?」「お供えのお花はどう選べばいい?」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
十三回忌は、故人を偲ぶ大切な節目です。
この記事では、十三回忌の基礎知識から、心を込めて贈るお花の選び方まで、専門のフローリストが分かりやすく解説します。
十三回忌とは?その意味と歴史
十三回忌ってどんな日?
十三回忌とは、故人が亡くなってから満12年目に行う年忌法要です。
亡くなった年を1年目と数えるため、13回目の法要であることから「十三回忌」と呼ばれます。
故人の冥福を祈り、遺族や親族が集まって故人を偲ぶ大切な儀式です。
他の法要との違い
一周忌や三回忌に比べ、十三回忌以降の法要は規模が縮小される傾向にあります。
親族やごく近しい人だけで行うことが一般的です。
しかし、故人への感謝の気持ちや偲ぶ心は、いつまでも変わらない大切なものです。
十三回忌の歴史について
仏教の教えでは、十三回忌は故人の魂を追善供養する重要な節目とされています。
時が経つにつれて法要の規模は小さくなりますが、故人との繋がりを再確認し、感謝の気持ちを伝える大切な機会であることに変わりはありません。
十三回忌には何をする?
十三回忌の法要は、僧侶による読経から始まります。その後、参列者全員で焼香を行い、故人を偲びます。
法要の後には、故人の思い出を語り合いながら会食をするのが一般的な流れです。
十三回忌には誰を呼ぶ?
一般的には、親族やごく近しい人のみで行われることが多いです。
近しい人たちだけで集まり、故人を静かに偲びます。
十三回忌には、どんなお花を贈る?
十三回忌となると故人の記憶が遠いものとなります。
そのためお供え花は、故人の好みや人柄を反映した色合いのものがふさわしいとされています。
贈るお花のスタイルも、いくつかの種類から選ぶことができます。
お供えフラワーアレンジメント
お供えのお花を贈る場合、フラワーアレンジメントの形でお届けするのが最も一般的です。
そのまま置いて飾って頂けるので、お水換えのお手間もかかりません。
贈られるフラワーアレンジメントの色味としては、故人が亡くなってから日が経っていますので、お供えのお花としても明るい色を入れて贈られるのが良いでしょう。
白色と共に、故人が好きな色合いと雰囲気などが分かれば、それに合わせて用意をしましょう。
明るいお色味のお花はご家族様のお気持ちも和ませ、喜んで頂けると思います。
使用するお花は、ユリやトルコキキョウ、マム等の長く楽しめるお花がおすすめですが、故人の
好きだったお花をご存知であれば、そちらを使用したアレンジメントをお贈りしましょう。
お供えにはかつて「トゲのない花」を使うとされていましたが、最近ではバラなどもトゲを取って使ったりと、ルールも緩やかになっています。
故人のお好きなお花をお贈りすることで、在りし日の故人に思いを馳せ、偲ぶお気持ちを伝えられるのではないでしょうか。
プリザーブドフラワー
お祝いだけではなく、お供え用にもプリザーブドフラワーアレンジメントはおすすめです。
置き型はもちろん、壁掛けタイプや故人のお写真と一緒に飾れる写真立てタイプなど、様々なタイプがあります。
生花と異なりお水やりや枯れたお花を取り除いたりする手間が掛からず、長い期間飾って頂けるので、忙しくてお手入れに手間を掛けられない方や、ご高齢の方宛ての贈り物として喜ばれています。頂いたプリザーブドフラワーの花弁が湿気で透けてきたら、ドライヤーの温風を優しく当ててあげてください。元の花びらの状態にすっと戻りますよ。
花束
お花を飾る場所が多い、またお花を普段から飾ることの多いご家庭にはお花束はとても喜ばれます。
御仏前はもちろんのこと、ご遺影前や玄関など、小分けにして活ける楽しみもあります。
丈は長めにご用意して、自由に使っていただくのが良いでしょう。
お水をまめに交換すれば、アレンジメントより長く楽しめるのもメリットの一つです。
十三回忌に贈る花はどんな色が良い?
故人が亡くなってから年月が経っているため、十三回忌では故人の好みや人柄を反映した優しい色合いの花を選ぶことが一般的です。
紫に黄色を添えて
十三回忌に贈るフラワーアレンジメントには、紫色のお花を入れるのがおすすめです。
紫色には古来より「縁(ゆかり)」という意味があるとされています。
「縁(ゆかり)」とは「関係」や「血縁」という意味ですので、まさに法要に贈るお花にぴったりな色合いですね。
故人が亡くなられてから日が経っているので、白ベースに紫色だけではなく、黄色のお花などをお入れして明るいお色味でお届けしてはいかがでしょうか。
すっきりとしたブルー
ブルーの色合いは平和や誠実さを表す色として、七回忌のお花としてもとても人気です。
男性への贈り物にもぴったりですが、女性にも贈られることも多い色合いです。
十三回忌となってくると、白・ブルーの単色だけでなく、ピンクや黄色等をいれて
華やかにお作りするのもおすすめです。
柔らかいピンク
故人が女性の場合に多く使われていますが、最近では男性の方用にもオーダーが増えてきています。
カーネーション、トルコキキョウ、バラ、ユリ、などなどお花の中でもピンク色を持つ花はとても種類が多く、またピンクそのものの色の幅も広いので、一年を通してバリエーション豊かにご用意することが出来る色合いです。
故人の好きだった色を入れるのもGood
故人の個性や思い出を偲ぶために、好きだった色をメインにしたり、差し色にしたりするのも良い選択肢です。
十三回忌に花を贈るときの注意点
故人を偲ぶ気持ちを伝えるためには、いくつかのお花の選び方のマナーに気をつけましょう。
・トゲや毒のある花:トゲのあるバラや、毒を持つ花は避けるのがマナーです。お花の窓口ではバラの棘を取ってお作りしています。
・香りが強すぎる花:香りの強い花は、故人やご遺族の体調を考慮して選ぶ必要があります。お花の窓口では香りの強すぎる品種の百合は除いて制作しています。
・贈るタイミング:法要の前日までに届くように手配するのが丁寧です。
十三回忌に贈る花の予算感
十三回忌に贈るお花の相場は、大体5000円から15000円程度となっております。
ご自宅以外にお贈りする場合、10,000円前後のお持ち帰りしやすい価格帯の商品が人気です。
ご自宅へお贈りする場合も、あまり過度になりすぎないように気を配りましょう。
十三回忌に贈る花のメッセージ例
お花に添えるメッセージカードは、心を伝える大切なものです。いくつか例文をご紹介します。
・「十三回忌にあたり、故人の数々のご遺徳を偲び、衷心より哀悼の意を表します。」
・「十三回忌にあたり、心ばかりのお花を送らせて頂きました。御仏前にお供えくださいませ。早いもので12年が経ちました。今も、そしてこれからも皆様のこと暖かく見守って下さっていることと存じます。」
・「月日の流れに驚きをおぼえております。遠方より心ばかりの香花をたむけ偲びたいと思っております。」
・「早いもので、●●様の十三回忌がめぐって参りました。●●様と過ごした日々が今もなお思い出されます。
ご冥福と皆様のご健康をお祈りいたします。」
私たち「お花の窓口」では、ご予算やご希望に合わせて、心を込めたお供え花を制作しています。
十三回忌のお花選びでお悩みの際は、お気軽にご相談ください。