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初心者必見!胡蝶蘭を増やす基本の手順とコツご紹介。花の配達は、花の総合企業 ユー花園「お花の窓口」にお任せください。全国送料無料、最短当日お届け。

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初心者必見!
胡蝶蘭を増やす基本の手順とコツ

大切に育てている胡蝶蘭。お花が終わった後も愛情を注いでいると、「もし、この株を自宅で増やすことができたら…」と想像し、とても素敵に感じますよね。
胡蝶蘭の増やし方を検索された皆様に、私たち「お花の窓口」のプロの目線から、その具体的な方法を解説します。
ただし、最初にお伝えしなければならないことがあります。胡蝶蘭は、私たちが普段親しんでいる他の観葉植物や草花に比べて、「増やすのが難しい」部類に入る植物です。
この記事では、プロが実践する3つの主な増やし方(高芽、株分け、胴切り)の正確な手順と、初心者の皆様が陥りがちな「失敗例」、そして成功のためのコツを徹底的に解説します。

胡蝶蘭の基本的な性質と「増やす」ことの難易度

胡蝶蘭の基本情報:なぜ増やすのが難しい?


まず、なぜ胡蝶蘭を増やすのが難しいのでしょうか。 それは、胡蝶蘭が「単茎性(たんけいせい)」という、一本の茎が上へ上へと真っ直ぐに伸びて成長していく性質を持つ植物だからです。
一般的な草花のように、茎を切って土に挿す「挿し木」では増えませんし、株元から次々と新しい芽(脇芽)が出てくることも稀です。この「一本立ち」の性質こそが、増やすことの難易度の高さに直結しています。

胡蝶蘭の増やし方の主な3種類


その単茎性の胡蝶蘭にも、増やす方法がいくつか存在します。主な方法は以下の3つです。

1.高芽(ケイキ)増殖法: 花が咲き終わった茎の節から、自然に「子株」が出てくるのを待つ方法です。初心者の方でも遭遇しやすい、最も一般的な増やし方です。
2.株分け: 非常に稀ですが、株元から「脇芽(子株)」が出てきた場合に、それを切り分ける中級者向けの方法です。
3.胴切り(どうぎり): 一本の親株を文字通り上下に切り分け、それぞれを独立させるハイリスクな上級者向けの方法です。

これから、それぞれの詳しい手順とコツを、難易度の低い順に解説します。

 

胡蝶蘭の基本的な性質と「増やす」ことの難易度

胡蝶蘭の増やし方①: 高芽(ケイキ)増殖法

高芽(ケイキ)とは? なぜできる?


「高芽(たかめ)」とは、花が咲き終わった後の花茎の「節(ふし)」の部分から、花芽ではなく、葉や根が出てきた「子株」のことを指します。 「ケイキ(keiki)」とも呼ばれ、これはハワイ語で「赤ちゃん」を意味する言葉です。
これは、親株が弱っていたり、逆に非常に元気だったりする際に、子孫を残そうとする本能から発生する現象です。

高芽(ケイキ)増殖法の手順


1.じっくり待つ(最重要ポイント) 高芽を見つけても、絶対に慌てて切り離してはいけません。親株につけたまま、花茎から栄養をもらいながら育てます。「葉が2〜3枚になり、根が5cm以上に伸びてくる」 まで、数ヶ月~1年近くじっくりと待ちます。
2.切り離す 子株の根が十分に育ったら、清潔なハサミやカッター(アルコール消毒や火で炙る)を用意します。子株の根を傷つけないよう注意しながら、花茎ごと(子株の上下1〜2cmの茎をつけて)切り取ります。
3.植え付ける 小さめの鉢(2.5号~3号程度)を用意し、湿らせた新しい水苔で、子株の根を優しく包むように植え付けます。

高芽(ケイキ)増殖法後の管理とケア


植え付けた子株は、親株よりもずっとデリケートです。
植え付け直後~1週間は水やりを控え、直射日光の当たらない明るい日陰で養生させます。
その後は、水苔の表面が完全に乾いてから水を与えるようにし、霧吹き(葉水)などで湿度を保ちながら慎重に管理します。

よくある失敗とその対策


最大の失敗例は、「早く増やしたくて、根が未熟なうちに切り離してしまう」ことです。
根が不十分(数ミリ~1cm程度)な状態で切り離してしまうと、子株は自分で水分や栄養を吸収できず、ほぼ100%枯れてしまいます。
「根が5cm」を合言葉に、焦らずじっくり待つことが最大のコツです。

 

胡蝶蘭の増やし方①: 高芽(ケイキ)増殖法

胡蝶蘭の増やし方②: 株分けの方法

株分けに適した胡蝶蘭の条件


胡蝶蘭の株分けは中級者向けの方法です。
前述の通り、胡蝶蘭は基本的に脇芽が出にくい植物ですが、株が健康で環境が良いと、稀に株元から「脇芽(子株)」が顔を出すことがあります。
この脇芽を切り分けて増やすのが「株分け」ですが、高芽と同様に絶対的な条件があります。それは、「脇芽自身からも、新しい根が3〜4本以上、しっかりと出ている」ことです。根が出ていない脇芽を切り離しても、育ちません。

株分けの手順と必要な道具


・道具: 清潔なハサミやナイフ、新しい水苔、新しい鉢
・時期: 植え替えと同じく、春~初夏(花が終わり、気温が安定している時期)に行うのがベストです。
・手順:
1.親株を鉢からそっと抜きます。
2.根をほぐし、親株と子株がどのようにつながっているかを確認します。
3.子株に十分な根がついていることを確認したら、清潔なハサミやナイフで、つながっている部分を慎重に切り離します。
4.親株・子株それぞれの切り口に、殺菌剤(ホームセンターで入手可)を塗布すると、腐敗防止になり安全です。
5.それぞれを新しい鉢に植え付けます。

株分け後の管理とケア


高芽と同様、植え替えと切り離しのダブルパンチで株は弱っています。
植え付け後1〜2週間は水やりを我慢し、日陰で養生させましょう。その後、徐々に通常の水やりに戻していきます。

よくある失敗とその対策


「子株の根が不十分なうちに、無理やり手で引きちぎってしまう」のが最悪の失敗例です。
親株の茎にも大きな傷がつき、最悪の場合、親株も子株も両方とも弱って枯れてしまいます。
必ず「清潔な刃物」で「根が十分にあること」を確認してから行いましょう。

 

胡蝶蘭の増やし方②: 株分けの方法

胡蝶蘭の増やし方③: 胴切り(どうぎり)による増やし方

胴切り(どうぎり)とは?(上級者向け)


胴切りは、非常にハイリスクな上級者向けの方法です。
これは、間延びしてしまった一本の茎を、文字通り「上下真っ二つに切断」する荒療治です。上の部分(葉と新しい根がある)と、下の部分(古い根と茎だけ)に分け、それぞれから再生を狙います。
これは「親株(下の株)がそのまま枯れてしまうリスクも非常に高い、上級者の最終手段」です。

胴切りの手順


1.株の状態をよく確認し、上の部分に「新しい元気な根が3〜4本以上出ている」こと、「葉が4枚以上ある」ことを確認します。
2.清潔なカッターやハサミで、根が出ている部分の下あたりで、茎を水平に「バッサリ」と切断します。
3.上下両方の「切り口」には、腐敗防止のため、必ず殺菌剤(シナモンパウダーでも代用可)を塗布します。
4.上の部分(葉と根がある方)は、新しい鉢に水苔で植え付けます。
5.下の部分(茎と古い根だけの方)は、元の鉢に戻し、脇芽が出てくるのを待ちます。

胴切り後の管理とケア


「上の株」は、植え替えと同様に管理します。
「下の株」は、葉がないため水分の蒸発は少ないですが、水苔がカラカラにならないよう湿度を保ち、脇芽が動くのを待ちます。(出てこない場合も多々あります)

よくある失敗とその対策


最大の失敗例は、「切り口の消毒が不十分で、そこから菌が入り、上下両方の株が腐って枯れてしまう」ことです。
また、株自体に体力がなければ、切断のダメージに耐えられず枯れてしまいます。
よほど元気で、根が上下に豊富に出ている株でなければ、行うべきではありません。

 

胡蝶蘭の増やし方③: 胴切り(どうぎり)による増やし方

まとめ:プロが教える「増やす」ことの心構え

ここまで胡蝶蘭の増やし方の3つの方法をご紹介しました。
プロとして誠実にお伝えしますが、どの方法も「確実に成功する」という保証はなく、高い技術と知識、そして何より「時間」を要します。

増やすのは「数年がかり」のプロジェクト


読者の皆様に、もう一つ現実をお伝えしなければなりません。
「高芽」や「株分け」で首尾よく子株を得られたとしても、その子株が親株と同じように美しい花を咲かせるまでには、そこから早くても2年~3年以上の時間が必要です。
胡蝶蘭を増やすというのは、非常に気の長い、栽培の楽しみの一つなのです。

ギフトや確実な美しさを求めるならプロの株を


このように、胡蝶蘭を増やすのは、専門的な知識と時間、そして失敗のリスクが常につきまとう、まさに「育てる楽しみ」そのものです。

もし、皆様が「お祝いのギフト(贈答用)」として胡蝶蘭をお探しの場合、あるいは「ご自宅ですぐに完璧な美しい花を楽しみたい」とお考えの場合は、私たち「お花の窓口」のようなプロの目利きが厳選し、最適な環境で完璧に開花させた“完成品”の株をお選びいただくのが、最も良い選択かもしれません。
ご自宅での栽培(増やす楽しみ)と、プロの技術(買う美しさ)、それぞれの良さを理解して、胡蝶蘭と長くお付き合いいただければ幸いです。

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