ミディ胡蝶蘭の育て方

普通の胡蝶蘭よりも小さいサイズの「ミディ胡蝶蘭」
コンパクトですが存在感があり、長い期間お花を楽しめるのが特徴です。
通常の胡蝶蘭のように、ビジネスでのお祝い花として選ばれるほか、
母の日や敬老の日などのフラワーギフトとしても選ばれることの多いお花です。
今回はそんな小さいサイズの胡蝶蘭「ミディ胡蝶蘭」の育て方について解説いたします。

ミディ胡蝶蘭とは？

通常の胡蝶蘭に比べて、お花の大きさが小さいものを「ミディ胡蝶蘭」と言います。
よくお祝いなどで贈られている大きいサイズの胡蝶蘭のお花は、10cm～15cmくらいなのに対し、
ミディ胡蝶蘭は3cm～6cmくらいの大きさです。
胡蝶蘭の華やかさを併せもちながらも、デスクなどに置くことも可能なコンパクトなサイズ感が「ミディ胡蝶蘭」の特徴の一つです。
そのため、ビジネスのお祝い花だけではなく、個人のプレゼントとしてもよく選ばれています。

またミディ胡蝶蘭は、色や柄が豊富だと言えます。
個人で贈る機会の多いお花なので、どんどん新しい品種が生まれています。

ミディ胡蝶蘭には種類が多い！

ミディ胡蝶蘭の魅力は、なんと言っても豊富な種類でしょう。
通常の胡蝶蘭は白、ピンク、赤リップの3色が良く贈られますが、
ミディ胡蝶蘭は黄色や青、紫など、色の種類が豊富です。
また、色だけではなくストライプ柄や斑入りのものなど、柄も充実しています。
通常の胡蝶蘭よりも、贈り先やイベントのイメージに合わせてチョイスすることが出来ます。

ミディ胡蝶蘭の価格は？

ミディ胡蝶蘭の価格は、何本立てかによって変わります。
通常お店やネットなで購入する場合は、
3本立ての場合は10,000円～
5本立ての場合は20,000円～
といった形になっています。
個人でお贈りする場合は、デスクの上などにも置き易い3本立てのタイプを、
ビジネスでお贈りする場合は、受付や待合室などに華を添えるイメージで5本立てタイプをおすすめいたします。

ミディ胡蝶蘭の育て方

ミディ胡蝶蘭は高温多湿な地域が原産で、温度と湿度に敏感なお花です。
ただ、気をつけるべき点を押さえて管理すれば、長い間お花を楽しむことが出来ます。
また、花が終わってからもしっかりと手入れをすれば、来年も可愛いお花を咲かせてくれます。

水やり
ミディ胡蝶蘭は根腐れを起こし易い植物です。水やりの頻度は控えめにしましょう。
タイミングは午前中がベストです。午後になると日に当たる時間が少なくなり、水分を吸収しきれず根腐れを起こしやすくなります。
夏場は一週間に1回程度、表面の水苔が乾いているのを確認してから水やりをしましょう。1株ごとに与えてください、3株仕立てになっている場合は株ごとに与えます。
冬場はミディ胡蝶蘭の成長が止まっているため、あまり水を吸いません。1ヶ月に一回程度の水やりで様子を見ましょう。

管理方法・置き場所
ミディ胡蝶蘭は湿度に弱い植物です。風通しの良い明るい窓際に置いて管理するようにしましょう。
風通しの悪い場所に置くと、病気になったり、虫がついたりする原因になってしまいます。
ただ、直射日光を長時間浴び続けてしまうと「葉焼け」を起こしてしまうので注意してください。
日当たりが良過ぎるようでしたら、レースのカーテン越しに管理するようにしましょう。

温度
ミディ胡蝶蘭は寒さに弱い植物です。冬場は室内の温度を10度以上に保つようにしてください。
対して、暑さには強い植物ですが、30度以上になってしまうと弱ってしまいます。夏場は30度以下で管理するようにしましょう。
また、エアコンの風がミディ胡蝶蘭に直接当たると、株が弱ってしまいますので、そうした場所は控えるようにしてください。

肥料について
ミディ胡蝶蘭を購入してから最初の1年間は、すでに肥料が施してありますので必要ありません。
次の年からは、春から夏の間に肥料を与えるようにしましょう。
ミディ胡蝶蘭は水ごけで根を固定していますので、固形肥料よりも液体肥料がおすすめです。
肥料の説明書きを守って、正しく与えてください。肥料の与えすぎで、株が弱ってしまう場合もあります。
冬は胡蝶蘭の成長が止まっているため、肥料を与える必要はありません。

ミディ胡蝶蘭の植え替え方法

ミディ胡蝶蘭が根を張っている水ごけは、古くなるとカビが生えてしまうことがあります。
しばらく植え替えをおこなっていないミディ胡蝶蘭は、植え替えを行いましょう。

植え替えに一番適している時期は4月から6月です。
ミディ胡蝶蘭を鉢から抜き取り、ビニールポットを外しましょう。その際、根についた古い水苔は綺麗に拭き取るようにしてください。
その後、清潔なハサミで腐っている根や、干からびている根を切り取ります。準備が終わったら、新しい素焼きの鉢に新しい水ごけを敷き、根を水ごけで包んで鉢におさめて完了です。