胡蝶蘭を英語で呼ぶと?
由来と意味
外資系の取引先への社長就任祝いや、海外からの大切なゲストを招く式典。「お祝いに日本の『胡蝶蘭』を贈りたいが、海外の方に失礼にあたらないだろうか?」「そもそも英語で何と呼ぶのだろう?」と、悩まれた経験はありませんか?
結論から申し上げますと、胡蝶蘭は海外でも非常に人気があり、ステータスの高い高級ギフトとして広く認知されています。
この記事では、法人向けフラワーギフトの専門家として、胡蝶蘭の英語での呼び名はもちろん、その美しい「由来と意味」、さらには外資系企業様へ贈る際に失敗しないための実務的なポイントまで、徹底して解説いたします。
胡蝶蘭とは?
胡蝶蘭ってどんな花?
まず前提として、胡蝶蘭は日本のビジネスシーンにおいて「お祝いの定番」として欠かせない存在です。 その理由は、
「幸福が飛んでくる」 という縁起の良い花言葉、数ヶ月にわたって咲き続ける花持ちの良さ、そして何よりもその格調高くエレガントな花姿にあります。法人の「ハレの日」を祝うのに、最もふさわしい品格を備えた花と言えるでしょう。
胡蝶蘭は英語でなんという?
では、本題の胡蝶蘭の英語での呼び方です。主に2つの呼び名があります。
Phalaenopsis Orchid (ファレノプシス・オーキッド)
こちらが、胡蝶蘭の「正式な英語名(学名)」です。 この
Phalaenopsis(ファレノプシス) という言葉は、ギリシャ語の“Phalaina(蛾=ガ)”と“Opsis(似ている)”という2つの単語が組み合わさってできています。
つまり、「蛾に似たもの」という意味です。 これは、花の形がひらひらと舞う「蛾」のように見えることから名付けられました。日本語の「
胡蝶 (=蝶々)」と非常に近い感性から名付けられているのは、とても興味深い事実ですね。
Moth Orchid (モス・オーキッド)
こちらが、胡蝶蘭の「一般的な英語の愛称(Common Name)」として、広く親しまれている呼び名です。
Moth は、Phalaenopsisの語源である「蛾」をそのまま英語にしたものです。つまり「蛾の蘭」という意味で、欧米ではごく一般的にこの愛称で呼ばれています。
海外でも胡蝶蘭は人気
「Moth(蛾)」と聞くと、日本語の感覚では少しネガティブな印象を受けるかもしれませんが、その心配は一切ありません。 欧米の文化では、蝶と蛾を日本ほど厳密に区別しない傾向もあり、単に「ひらひらと舞う優雅な姿」の比喩としてポジティブに捉えられています。
実際、
Moth Orchid は、欧米やアジアの富裕層の間でも、室内を飾る最もエレガントな花の一つとして絶大な人気を誇ります。ビジネス・プライベートを問わず、高級ギフトとして確固たる地位を築いています。
英語圏の胡蝶蘭の花言葉 日本と同じく非常にポジティブな意味が並びます。
・Love (愛)
・Beauty (美)
・Luxury (豪華さ、贅沢)
・Strength (強さ)
日本の「幸福が飛んでくる」という花言葉に加え、どの国においても「美しさ」「豪華さ」「愛」といった、お祝いのシーンに最適な、万国共通の素晴らしい意味を持っていることがわかります。
胡蝶蘭の英語圏以外の呼び方 グローバルな視点として、他の国での呼び名にも簡潔に触れておきましょう。
ヨーロッパ各地では
フランス語(Phalaenopsis)、ドイツ語(Phalaenopsis)など、ヨーロッパの多くの国では、学名であるPhalaenopsisがそのまま一般名として使われることが多いです。
アジア圏では
例えば中国語では、日本語と全く同じ
「蝴蝶蘭(húdié lán)」 という漢字が使われます。台湾やシンガポールなどの中華圏でも同様で、アジア圏では「美しい蝶の蘭」という共通のイメージが広く浸透しています。
もし胡蝶蘭を外資系企業や海外の方に贈る場合 ここからが、法人ギフトのプロとして最もお伝えしたい「実践編」です。知識として知るだけでなく、実際に外資系企業様へ贈る際の「失敗しないポイント」を解説します。
白い胡蝶蘭を贈れば間違いはない
もし花の色で迷われたら、
「白い胡蝶蘭」 を選んでください。 白色は、英語圏において「Purity(純粋)」「Elegance(上品)」を意味し、宗教や文化的なタブーが世界で最も少ない、
グローバルスタンダードなフォーマルカラー です。 ビジネスのフォーマルな場で「格」と「敬意」を示すには、白大輪の胡蝶蘭が最も安全かつ最適な選択であると断言します。
立て札やメッセージカードは英語でどうする?
ここが、法人担当者様が最も悩まれる実務的なポイントかと思います。
・
立て札(木札)について 「祝 御就任」「御祝」といった日本語の木札は、日本の伝統的な商習慣(Japanese business custom)として、そのまま贈っても失礼にはあたりません。むしろ興味深く受け取られることも多いです。 ただし、より丁寧な配慮として、相手の会社名やお名前を「英語(アルファベット)」で併記すると、非常にスマートで喜ばれます。
・
メッセージカードについて 私たちプロが最も推奨する方法は、
「日本語の立て札」にプラスして、「英語のメッセージカード」を添えること です。こちらの方が、より直接的にお祝いの気持ちが伝わります。
【例文】
・就任祝い: Congratulations on your new position. (新しい役職へのご就任、おめでとうございます。)
・開店・移転祝い: Best wishes for your new office opening. (新オフィスのご開設に、心よりお祝い申し上げます。)
・汎用: With sincere congratulations. (心からのお祝いを込めて。)
まとめ 「胡蝶蘭 英語」での呼び名について、ご理解いただけましたでしょうか。
・正式名称はPhalaenopsis Orchid(ファレノプシス・オーキッド)
・一般的な愛称はMoth Orchid(モス・オーキッド)
・その由来は「蛾(蝶)」が舞う姿であり、日本語の「胡蝶」と共通のイメージです。
・花言葉も「Luxury(豪華)」「Beauty(美)」など、世界共通でポジティブです。
結論として、胡蝶蘭は外資系企業や海外の方へのお祝いとして、「最適」かつ「最も安全」なギフト の一つです。
「お花の窓口」では、外資系企業様向けの英語メッセージカードの作成や、立て札の英語併記(会社名など)にも、もちろん柔軟に対応しております。グローバルなビジネスシーンでの大切な贈り物も、安心してお任せください。
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