開店祝いに贈る平和の象徴、
観葉植物のオリーブ特集
お店や家のシンボルツリーとして飾られている”オリーブ"。
モクセイ科の植物で、5月の終わりから6月にかけて金木犀に似た小さなクリーム色の花をたくさんつけます。そこから上手く受粉するとお馴染みのオリーブの実ができます。
今回は縁起がよく、初心者の方でも簡単に育てられる観葉植物”オリーブ”についてご紹介していきます!
開店お祝いにオリーブを贈るおすすめの理由
開店お祝いとして
日当たりのよいショップやオフィスならばぜひともオリーブを!
地中海をイメージさせるイタリアンレストラン、オープンスペースのあるカフェやセレクトショップをはじめ、オーガニック食品関連、北欧デザイン家具など、木のぬくもりを感じる内装にも、コンクリート調の無機質に見える空間にも、オリーブはとっても相性がいいですよ。一鉢でおしゃれな空間に早変わりします。
新築お祝いとして
新居では素敵なグリーンや観葉植物に囲まれて暮らしたい! そんな声をたくさん聞きます。中でも広いバルコニーやお庭のあるご新居には「平和」の花ことばを持つオリーブはピッタリですね。 木が将来大きくなって実を付けるのも楽しみになります。
花言葉
「平和」「知恵」
風水的に
「邪気を払う」と言われ、玄関先に置いておくと良くないものから守ってくれるようです。
オリーブの置き場所・植える場所
日当たりのよい、水はけが良い場所。風通しが良く、じめじめしないカラッとした場所が最適です。
水やり方法
オリーブは地中海が原産の植物で多湿を嫌いますので、基本的に鉢の表面が完全に乾いたら水をやるようにしましょう。水をやるときは、鉢の底からしばらく水が流れ出るくらいたっぷりとやります。
オリーブの葉はハリがあるため水切れしていても見分けづらいですが、新芽はクタッと下を向きやすいので水やりの目安にするといいでしょう。
また外で管理している場合、夏場など高温の時期の水切れは植物にとって大ダメージとなります。お外に鉢を置いている場合は、土の表面が少しでも乾いてきたらすぐに水をやりましょう。水やりのタイミングは朝や夕方の涼しい時間帯がいいでしょう。
冬場などの肌寒い季節は休眠期に入り水の吸い上げも緩やかになるので、鉢の中の土がある程度乾いたタイミングで大丈夫です。
夜に凍結の恐れがある場合には、乾いていても水やりを控えたほうがいいでしょう。
室内で管理している場合は室温にもよりますが、鉢の表面が完全に乾いたらたっぷりと水をやる形で大丈夫です。受け皿やカバーをしてる場合は根腐れの原因となりますので中に水が溜まらないようにしてください。
オリーブの植え替え方法
植え替えは観葉植物を育てる上で欠かせない作業となります。
購入してから数年経過したオリーブは、一度鉢を持ち上げるか斜めに傾けて、鉢の下から根が出ていないか確認してください。
根が鉢底から出ていた場合は植え替えのサインとなります。
植え替えの時期は3月〜4月になります。
8月などの真夏や、花が開花している時は行わないようにしましょう。
<ご準備するもの>
・今まで植わってた鉢より一回り大きな鉢
・鉢底網
・鉢底石
・オリーブの土(ホームセンターで販売しています)
・スコップ
・割り箸
<作業手順>
1.新しい鉢の底の穴に、鉢底網を被せ鉢底石を敷きます。
2.そこに土を入れ、古い鉢から取り出したオリーブを乗せ、高さを調節し、高さが定まった根と鉢の間に土を入れていきます。
3.この時、鉢の際まで土を入れてしまうと水やりの際にあふれてしまうので、鉢の上からの5センチほど(鉢が小さい場合はもう少し短くても大丈夫です)下の位置まで土を入れるようにしましょう。
4.割り箸で土を入れたところをまんべんなく突いていきます。そうすることで鉢の中の土がしっかり詰まっていき、植え替えたオリーブのぐらつきを防ぎます。土のかさが少なくなったら土を追加し、丁度良い高さまで繰り返し割り箸で突きます。
5.鉢の底から水が流れ出るように、たっぷりとお水を与えます。
6.植え替え直後は根に負担がかかっていますので、直射日光と雨の当たらない外に1〜2週間置き、安定させてから元の場所に戻しましょう。
剪定方法
オリーブは、成長期になるとどんどん新芽を伸ばしていく植物で、比較的枝が混み合いやすいです。
背丈が大きくなり過ぎてしまったものや、枝が混み合い風通しが悪いものは剪定をしていきましょう。
オリーブの剪定は基本的に2月〜3月の冬場の成長が緩やかな時期に行います。
枝を少し整える程度でしたら夏前の5月〜6月ごろでも可能ですが、成長期に強めの剪定をしてしまうと枝が暴れる原因になるので注意しましょう。
また、オリーブはその年の春から夏にかけて生えた新芽に花を咲かせ実をつけますので、剪定の際は新芽を残しながら行いましょう。
剪定の時にカットする枝は、内側に向いているものや枯れ枝、他の枝と交差している枝や根本から生えてる細い枝などです。
またこの時、残す枝が長すぎる場合や枝が混み合っている場合は、風通りが良くなるように1/3〜1/2ほどにカットします。
オリーブの場合は強めに剪定しても耐えられるので、迷った枝はどんどんカットしていきましょう。
オリーブの手入れアドバイス
植物は、常に全ての葉が緑で美しい状態ではありません。
自然な現象で、葉が所々黄色くなり散ることがあります。
これからご紹介するのは自然な現象としては考えづらい”明らかに体調を崩してる状態”とその対策についてご紹介していきます。
葉が急にポロポロ落ちてきた
鉢植えで葉が急に散ってきたときに考えられる主な要因が、”根詰まり”と”水切れ"です。
“根詰まり”とは、長期に渡り植え替えをしないことで鉢の中で根が詰まり、水が吸えなくなっている状態をいいます。
根詰まりを起こしてしまった場合、一回り大きい鉢に植え替える必要があります。
また、夏などに起こりがちなのが”水切れ”です。
オリーブは葉が硬めで水切れのサインが見づらいので、気づいたときには葉がほぼ散ってしまってることが多いです。
この場合、一日に1〜2回鉢の下からしばらく水が出るまでたっぷりと水やりを繰り返してください。
幹がまだ生きていれば、しばらくすると新芽が吹き返してきます。
鉢の根本に溜まった枯れ葉は病気の原因になるので取り除いてください。
幹が細く間延びしている
室内に置いているオリーブに良くあるのが、幹が太くならずヒョロヒョロになってしまっている状態です。
これは日差しが不足していることが、主な要因になります。
オリーブは太陽が大好きですので、室内でも一番日当たりのいいところに置いてください。また、間延びして形が崩れた場合は剪定して整えてあげるといいでしょう。
実がならない
実がならないときの要因はいくつかあります。
・幹が若すぎる
オリーブが実をつけるためには、挿し木の苗で約5年かかります。まだ買ったばかりの小さな苗木だと実はなりませんので大きくなるまで待ちましょう。
・近くにオリーブが植わってない
オリーブは自分の”雌しべ”と”雄しべ”で受粉することができないので、実をつける場合近くにもう一つ別のオリーブを植えてあげる必要があります。
・室内に置いている
通常、外で管理しているものは虫や風によって自然に受粉が行われますが、室内に置いている場合は自分たちで受粉をさせる必要があります。
・剪定で新芽を切ってしまった
オリーブはその年の春から夏にかけて生えた新芽に花を咲かせ実をつけますので、剪定の際は新芽を切ってしまうと実がなりらません。
来年になればまた新しい新芽をつけるので安心してください。
自宅で飾るオリーブの楽しみ方
剪定でカットした枝をすぐ捨ててしまうのはもったいないですよね。
そこでオリーブの枝の様々な楽しみ方についてご紹介していきます!
切り花として花瓶に生けよう
オリーブは切り花としても出回っており、お花に比べて保ちがいいのが特徴です。
切り花の場合は日当たりなどは気にしなくていいので、お手洗いや玄関、台所などのちょっとした空間に飾るとお洒落でオススメです!
「オリーブの枝が長持ちするポイント」
1.幹からカットしたらなるべく早く水につける
2.花瓶に生ける前に一度切り戻し、枝を十字に縦割りにする
3.水につく葉は取り除く
4.水は2〜3日に一度変える
ドライフラワーにする
剪定直後のオリーブは柔らかく、軽く束ねれば簡単にリースになります。ドライになるとボリュームが落ちるので、リースを作るときはなるべく多めの枝を使い、厚みを出して作るといいでしょう。
「ドライフラワーのポイント」
1.直射日光に当たらないところで乾かすと色が残りやすい
2.オリーブのドライリースはデリケートなので普段あまり動かさないところに置く