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開業祝いや開店祝い
お祝い花の基本マナー

ご友人や取引先様などに開業祝い・開店祝いのお花を贈るときに注意しなくてはならないことはなんでしょうか？
新しい門出にお花はつきものです。せっかくお花を贈るのですから、失礼のないように細心の注意を払って贈りたいですよね。
今回は開業祝い・開店祝いにお祝い花を贈るときの基本マナーの他、おすすめのフラワーギフトもご紹介いたします。

開業祝い・開店祝いとは

新しくお店を開店したり、新しい事業を開始したりする際に贈るお祝いの品のことです。
開店祝いのお祝いと言えばお花が基本です。
「開店祝い」は飲食店やカフェ、美容院などの「お店」をオープンした際に贈るお祝いのことを指します。
また、開業祝いは会社や事業所などを新しく立ち上げた際に贈るお祝いのことです。

開業祝い・開店祝いを贈る意味

新しくお店をオープンすることも、新事業を始めることも、大変おめでたいことです。
そうしたお祝いのシーンに贈られるお花にはお祝いの気持ちと、お店や事業の発展を願う気持ちが込められています。
また、これからも「今後とも繋がりを深めていきたい」という思いを伝えるメッセージにもなります。
大切な取引先様やご友人、ご家族やご親族が新しい門出を迎えるときは、開店祝い・開業祝いにお祝い花を贈って、最大限応援していることを伝えましょう。

基本的なマナーと注意点

開業祝い、開店祝いのお花を贈る際には以下のことに注意をしましょう。

開業祝い・開店祝いを贈るタイミング

基本的にはお相手に都合の良いタイミングをお聞きして、ご希望通りにお祝い花をお届けするのがベストです。
もしお伺いができない場合は、開業・開店当日のオープン前、できれば朝一番の時間に贈るようにしましょう。
お祝い花を贈っても誰も対応できず、お届けすることができないというのが、一番避けなくてはならないことです。
開業・開店当日であれば必ずスタッフの方はいらっしゃいますし、お祝いの気持ちを確実に届けることができます。
特にスタンド花やお祝いアレンジメント、花束などを贈る場合は生のお花を使用しているので、あまりに早く届けてしまうと開店の日にちが来る前に枯れてしまいます。
観葉植物や胡蝶蘭であれば前日でも大丈夫です。
もし当日以外に贈る場合は必ずお相手にご都合をお伺いして、手配をするようにしてください。

開業祝い・開店祝いのお祝い花の選び方

開業祝い・開店祝いのお花は店舗内か、店舗前に飾るのが基本的です。
その際、贈ろうとしているお花は店舗に入るものなのか、飾るスペースのあるものなのかを考えてお祝い花をチョイスしましょう。
店舗前に飾ることを想定しているなら、歩道にはみ出さずに飾ることができるのか、などの気遣いも重要です。
贈ったお花が通行人の邪魔になってしまい、かえってお店の評判を下げてしまうことにも繋がりかねません。
スペースが十分にありそうな場合は「スタンド花」がおすすめで、あまり置く場所がなさそうであれば「お祝いフラワーアレンジメント」がおすすめです。

メッセージカードを贈るときの注意

お祝い花にメッセージカードをつけると、お相手に大変喜ばれます。
人生に何度もない大切な門出の日、大切な方からいただく温かい言葉は忘れ難い記念となります。
ただし、開店祝いのメッセージカードを贈る場合には「相手との関係性に合った文章が書けているか」「火事・赤字を連想する言葉はないか」に気をつけてください。
取引先様など大切なお客様に対して、お友達に贈るようなフランクな内容だと失礼だと思われてしまう可能性があります。
また、「燃える」「炎」「煙」などの火事を連想させる言葉を書くことは縁起が悪いとされています。
例えば「心を燃やして頑張ってください」など、熱い気持ちを届けようと思って使ってはいけない言葉を用いてしまうことがありますので、ご注意ください。

開業祝い・開店祝いのお祝い花の種類

開業祝い・開店祝いに贈るお祝い花にはどのようなものがあるのでしょうか？
こちらでは実際に贈られているお祝い花の種類とその特徴について解説していきます。

大定番の「胡蝶蘭」

お祝い花の定番といえば「胡蝶蘭」です。
開業祝いでも開店祝いでも贈られる機会が多く、ボリュームの良さと、上品さが特徴です。
胡蝶蘭には「幸運が飛んでくる」という花言葉がつけられており、非常に縁起が良いためお祝いのお花として人気があります。
特に鉢物は「根付く」という言葉と結び付けられることが多く、「その地にしっかりと根をおろして、商売が末長く続くように」という意味も込められています。

華やかさが特徴の「スタンド花」

主に開店祝いのお花として人気があるのが「スタンド花」です。
会社から会社に贈る場合に用いられることが多く、背も高くて見栄えがするため、開店したことを知らせる「広告塔」として活躍します。
基本的には贈り主の名前を記載する立て札を挿して飾ります。そうすることで会社同士の付き合いがあることがアピールできます。
なお、スタンド花には１段と２段のものがあり、２段の方がより豪華になるのでおすすめです。
贈る際には飾れるスペースがあるかどうかだけ、お相手に確認するのが良いでしょう。

癒しをプレゼントする「観葉植物」

こちらも開業祝い・開店祝い双方で贈られる機会の多いギフトで、お部屋のインテリアを兼ねて選ばれます。
観葉植物は癒しの効果があり、新しい事業所のオフィスグリーンとしてお部屋を明るくするだけではなく、空気清浄効果や、乾燥を抑制して空気に水分を供給するなど、働きやすさに作用します。
また、胡蝶蘭の部分でも説明しましたが「根付く」という言葉と結び付けられ、「その地にしっかりと根をおろして、商売が末長く続くように」という意味が込められています。

小さなスペースもOK「フラワーアレンジメント」

開業祝い・開店祝いに限らず、多くのお祝いのシーンで贈られることが多いのがフラワーアレンジメントです。
スタンド花ほど大きくなることはないため、十分スペースのない店舗にお届けする場合などにはよく選ばれています。
フラワーアレンジメントは色や雰囲気などの指定をしやすいので、開業する事業所や開店するお店にテーマカラーがある場合、その色をイメージしたものを制作することができます。

気軽に贈れる「花束」

ご友人やご親族がお店を新しくオープンする場合に贈られるのが花束です。
堅苦しくなく、フランクな雰囲気のあるフラワーギフトになっているので、贈る側も貰う側も気軽なのが魅力です。
飾る際はラッピングを解いて、花瓶に入れましょう。花瓶があるかどうかわからない場合などは、フラワーアレンジメントを選択するのがおすすめです。

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開業祝い・開店祝いで避けるべきこと

お祝いのお花を贈る際に避けておくべきことはなんでしょうか？
開業祝い・開店祝いは大切な門出を彩る大切な贈り物です。
できるだけ失礼の無いようにして、お相手にとって幸福に包まれる日になるよう、避けるべきことは押さえておきましょう。

縁起の悪い言葉

メッセージを添えて贈る際には「忌み言葉」に気をつけましょう。
忌み言葉とは、シーンにふさわしくない縁起の悪い言葉を指します。
例えば、「赤字」「燃える」「焼ける」「火」「傾く」「煙」「倒れる」「壊れる」「潰れる」「失う」「閉まる」「負ける」「落ちる」「詰まる」「錆びる」「赤」「緋」などと行った、火災・災害を連想させる言葉、経営不信・倒産を思わせる言葉は避けるようにしてください。

避けるべき色合い

最近ではあまり気にしない方が増えてきましたが、開業祝い・開店祝いにスタンド花やフラワーアレンジメントを贈る場合は赤色のものを贈るのは控えましょおう。
火を連想させるためだとされ、縁起が悪く失礼だと思う方がいらっしゃいます。

避けるべき品物

もしお祝い花と一緒に品物をお渡しする場合は、こちらも同様に「火」を連想させるものは控えましょう。
例えばキャンドルやライター、灰皿、暖房器具は絶対に避けましょう。
また、オープンしたばかりのお店の壁に穴を開けなくてはならないものなどは避けるのが基本です。「壁掛け時計」「絵画」などが挙げられます。
そのほか、スリッパやマットなども「踏みつける」といった意味合いがあるので、贈らないようにしましょう。

開業祝い・開店祝いのメッセージ例文

お祝い花につけるメッセージには、お相手の門出を祝す言葉を書きましょう。
メッセージに入れると良い内容は「お祝いの言葉」「尊敬とねぎらいの言葉」「今後の成功を祈る言葉」の3点です。
もちろん、全て入れることはありませんので、ご自分のお言葉で、想いを込めて丁寧に、お祝いの気持ちを文字にして書いてください。

親しい友人や家族への例文

普段から親しくしているご友人や家族に贈る場合は、比較的カジュアルなメッセージが良いでしょう。
急に他人行儀になってしまうと冷たくされたと思う方もいらっしゃいますので、寄り添った雰囲気の文章にするのがベターです。

例としては以下のような文章が考えられます。
『開店おめでとう！
　こだわって作ったお店、見させていただきました。ついに夢が叶ったのだな、と感動してしまいました。
　今度○○さんのお店で、ゆっくりとコーヒーを楽しみたいと思います。
　○○さんのご多幸とお店のご商売繁盛をお祈り申し上げます。』

もっと親しい仲の場合は、以下のようでも良いでしょう。
『開店おめでとう！
　多くのお客さんに喜ばれますように。また遊びに行こう！』